ロワール=アトランティック県 (Loire-Atlantique)
県名は、県を東から西へ流れる大河ロワール川と、西側に接する大西洋に由来する. 西側にはロワール川の広大な三角州がある.
県は1790年に誕生してから1957年までロワール=アンフェリウール県(Loire-Inférieure)の名称を採用していた. 行政を行うのは県議会で、現在の県知事はフランス社会党のフィリップ・グロスヴァレである. 県都ナントは地域圏首府も兼ねている.
ロワール=アトランティック県は、歴史的なブルターニュ5県のうちの1つである. オート=ブルターニュ地方と同じく、地方言語のガロ語が20世紀半ばまで話されていた. しかし、20世紀初めまではゲランデ地方(ゲランド周辺)ではブルトン語が話されていた. ロワール=アトランティック県を再びブルターニュに統合することは可能かどうかの問題は、討論の主題となっている.
県は西側を大西洋と接し、北西をモルビアン県、北をイル=エ=ヴィレーヌ県、東をメーヌ=エ=ロワール県、南をヴァンデ県と接する. 県の東西にロワール川が流れ、ナントから河口となり、サン=ナゼールで大西洋に注ぐ. 県の大西洋に面した海岸線は130kmにも及ぶ.
県はアルモリカ山塊の一部となっており、地質は変化に富んでいる.
全体的に、県の起伏に目立ったものはない. ロワール川北東部はボカージュ・アンジュヴァンと呼ばれる地方で、おおまかにシャトーブリアン郡とアンスニ郡が含まれる. ここは国有の森林地帯で、メーヌ=エ=ロワール県とマイエンヌ県にも広がる. 森は標高100mの高原に近接する. 県の標高最高地点はフェルセ近郊のブレテシュの丘で、116mである.
川の南側、レ地方に向かうと標高30mの丘陵が連続して連なる. 一方、川の北西部はシヨン・ド・ブルターニュという一連の丘陵で、県の北西から南東にかけて連なる.
県には多くの湿地がある. サン=ナゼールの北にあるブリエール湿地、ゲランドの塩湖、ナントの下流にあるクエロン湿地、南東のグレーヌ湿地、南西のブルトン湿地である. 県南部には、国内有数の大湖であるグラン・リュー湖がある. 水深は2m以下と極めて低く、斜面も非常に緩やかである. このことが非常に多様性に富んだ地域をつくっている.
県西部が海に面し、標高が総じて低くなだらかなため、県の気候は海洋性気候である. 湿度があり、温暖で、県の他の場所に移動しても変化があまりない.
地図 - ロワール=アトランティック県 (Loire-Atlantique)
地図
国 - フランス
フランスの国旗 |
フランス本土は、北は北海、イギリス海峡、大西洋(ビスケー湾)に、南は地中海に面する. 陸上では、東はベルギー、ルクセンブルク、ドイツ、スイス、イタリアと、西ではピレネー山脈でスペイン及びアンドラと国境を接するほか、地中海沿岸にミニ国家のモナコがある.
通貨 / 言語
ISO | 通貨 | シンボル | 有効数字 |
---|---|---|---|
EUR | ユーロ (Euro) | € | 2 |